パノラマ動画は複数台のカメラ(2~12台)で全方位の画像を記録し、
その複数の画像を一枚の画像につなげ合わす(ステッチ)作業を行う事で作成されます。
この時二枚の画像がつながらない場所、「ステッチのずれ」が発生します。
プロパノラマカメラマンの方々はこのステッチのずれをほとんど無くす事ができますが、
それでも被写体まで50cmくらいの接写になるとステッチのずれが起きます(画像参照)
ただOculus+パノラマ動画では近い距離に被写体が居ることが求められることも多く、
その解決方法を探していました。
撮影の段階で近づけないのなら、撮影後に近づけるという手法を今回使いました。
パノラマ動画を貼り付ける天球を一部歪ませ、近づけるのです。
肖像権の問題で、撮影した実験動画は使えないので再現したCGとなります。ご容赦ください。
1mからの距離から撮ったものを50cmから撮った感覚にすることができます。
画像にすると大した違いは無いかもしれませんが、Oculusで見ると
すごく近づいた感じがします。
パーソナル・スペースまで近づき、見ているだけでドキドキしてきます。
・すでに撮影した接写のパノラマ動画のステッチを消す事はできないです。
・どんな状況でも使えるわけじゃなく、いくつかの撮影条件があります。
・汎用的、自動処理で行える技術ではなく、職人による手作業です。
・この他にも普通のパノラマ動画をOculusで見るソフトも作っています。
・両眼立体視パノラマ動画のOculsu用再生ソフトも作っています。
・パノラマ動画の中に字幕、画像を入れ、アニメーションさせる事もやっております。